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作品集2

作品集2にはNo31〜No60まで掲載してあります。
各詩のプラメロナンバーをクリックするとプラムレコードのはめ込み用カラオケが聞けます。


31, 俺の人生
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

唇噛んで 涙をのんだ
真実の道に 陽は差さず
咲いた山吹 無情の運命
男の胸に 砕け散る
俺の人生 一人道

流れる時を 惜しんで見ても
虚しきものは 人の群れ
明日を見るのも 忘れた奴に
傘差しかける 人の裏
俺の人生 遠回り

退く事の 幸せ秘めて
昨日の涙 今日の糧
心爽やか 演歌を友に
グラスを合わす 人もいる
俺の人生 この胸に

♪プラメロ2-3♪


32, 雨一夜
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

信じる空しさ 鏡に揺れる
煙草の煙 横顔が
他人のものだと 諭しても
帰したくない 雨一夜
庭の蛙が 声張り上げて
愛を求めて 競いて謳う

絆が出来たと 寂しい嘘で
覘いた心に 風が吹く
そんな男に 縋りつき
燃える命の 儚さを
知っているのに 我が身を責めて
妻と云う字を 涙でなぞる

女は惚れたら 唯ひたすらに
男はいつでも 恋遊び
夢は無いのに 夢を追う
もっと降れふれ 雨一夜
優し仕草で 女を泣かす
見えているのに 馬鹿です私

♪プラメロ1-2♪


33, いいのよいいの
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

騙して見たいわ 一度でも
そんなつもりで いつしか惚れて
燃える炎の 中で泣く
馬鹿な女と 呟けば
乱れ髪映した 鏡が哂う
これも宿命ね いいのよいいの

この世に男が いる限り
咲いて零れて 又くる春を
待って女わ 指お噛む
野辺の草花 匂う頃
知らぬ振りして 騙されましょう
そうよ死ぬまで いいのよいいの

あの人今夜も 寄り道か
灯りお消さずに 待ってて上げる
そんな強がり 胸に秘め
これも女の 幸せと
責めて泣くより 言い訳聞いて
貴方馬鹿よね いいのよいいの

♪プラメロ2-2♪

  
34, たんぽぽの唄
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

春まだ早い 陽だまりに咲く
心ほのぼの たんぽぽよ
そっと膝折り 手をやれば
次に咲くのお 待ちながら
肩を寄せあい 小さなつぽみ

春まだ早い 小川のほとり
何故か暖か たんぽぽは
寒くないかと 囁けば
心暖か 風さえも
水面覗けば 微笑映す

春まだ早い 私の庭に
かわいい小さな たんぽぽが
咲いて幸せ 連れて来た
誰に見せましょ この花を
そっとしまって 置きたいような

♪プラメロ2-5♪

   
35, こころ欲しいの
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

男の背中に 見え隠れ
せめても一度 振り向いて
残り火朝の 雨に濡れ
叫びたいよな 春の雨
そんな女を 置いて行く
糸のもつれを 解かないままに

私のものねと 言えないで
燃える女の 性に泣く
愛するほどに 男って
霧の彼方え 遠くなる
迷い道なら 尚更に
欲しい明日の 女の道標

女の幸せ くれる男
そんな思いで 惚れたのに
合わすクラスに 胸のうち
そっと沈めて 溜息を
口紅をふき取る 指を止め
真実欲しいの 見せてよ貴男

♪プラメロ2-2♪

 
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36, 愛の溜息
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

黒子隠した 黒髪指に
巻いて見つめる 虚ろな眸
秘めた寂しさ 忘れに来たか
酒が染めたか 指輪の痕が
ほんのり紅く 女が匂う
隠し切れない 寂しく 一人

注いで上げよか 飲みたいのなら
過去を流せる ものならば
酒に力を 借りるもいいさ
忘れられない 昨日もあろう
時が明日を 信じて待てば
きっと来ますよ 女の春が

人に言えない 女の秘密
そっと抱きしめ 生きてきた
指で包んだ グラスを運び
言葉探して 呟くように
愛の残り火 消したい云い
愛の溜息 女の涙

♪プラメロ1-6♪


37, 愛は待つもの
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

酔えば貴方は 他人の名夜呼ぶの
遠いその女 今でも胸に
尽くし足りない 我が身を責めて
一人枕を 濡らしても
覚めりゃ優しい 私の貴方
愛は待つのが 女の宿命

愛は耐えるの 信じて待つは
時の流れに 縋って生きる
何時か私の 貴方になって
命枯れ果て 尽きるまで
ついて行きたい 愛一筋に
心下さい 女の胸に

酔って私の 名を呼んだ
嬉泣きする 私の頬に
そっと運んだ 指先噛めば
くれる笑顔は 私のものね
やっと貴方の 心に住めた
愛は待つもの 女の生命

  ♪プラメロ1-2♪


38, 眼鏡橋(柿田川)
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

崩れて侘しい 眼鏡橋
在りしその日を 瞼に映す
時の流れに 置き去りに
そんな私も 待ちぼぅけ
きっと帰ると 云ったのに
云ったのに

流れに負けたか 眼鏡橋
今じゃ見下ろす 人さえまばら
役目終えたと 云うのかい
川辺歩けば 足音が
追って来るよに 付いて来る
付いて来る

岸辺に残るは 眼鏡橋
蓋う夏草 我が世とばかり
これで良いのと 云いたげに
そうよ私も これ切りよ
春を待ちます 忘れます
忘れます

♪プラメロ1-4♪


39, 今夜が欲しいの
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

一緒に死んでと 縋って泣けば
貴男私と 死ねますか
慰めなんかは 欲しくはないの
明日の夢も いらないの
逢っている時 優しく抱いて
今夜が欲しいの

遊びじゃないよと 言ったじゃないの
それが男の 口癖ね
知らぬ振りした 私が負けね
貴男責めたり しないわよ
惨めになるのが 辛いじゃないの
今夜が欲しいの

女は遊びじゃ 解かない帯を
結び直して くれますか
ゴメンネ貴男を 困らせちゃつて
いいのよこのまま 何時までも
逢えば貴男の 私のあなた
今夜がほしいの

♪プラメロ1-4♪


40, 待ちます
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

風が運んだ 吹き溜まりにも
たとえ一足 遅れるけれど
花わ咲きます 匂うじゃないの
私の春を 教えてよ
風が肌刺す 冷たさならば
耐えてみせます

霧に隠れて 貴方に会えば
春を知らない 私にだって
明日を忘れて 命を燃やす
これが女の 運命なら
夢を見させて 短い一夜
貴方の胸で

何度数えた 花咲く季節
夢が儚く 風に舞い散る
道に迷った 女の行方
そっと灯して 夢灯り
愛はあるのに 春わこないの
待ちます私

♪プラメロ1-4♪

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41, 生きがいなのよ
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

愛しているのに 縋りたいのに
宿命背負った 儚さを
逢えば忘れて 燃えるのに
暖簾柵 まといつく
そんな私を 捨てないで
逢っている時 貴男の妻よ

貴男は生きる 一番星よ
女が一人 これからも
いいのよこれで 決めました
一人占めには しないから
後ろ姿を 見送れば
何時か粉雪 睫に止まる

夢でもいいのよ 知らない町で
寄り添い歩く 幸せを
海辺の宿で 奥さんと
呼ばれたいのよ 夢なのよ
何時かお願い つれてって
貴男私の 生きがいなのよ

♪プラメロ1-8♪


42, 私は惚れた
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

酒があるから 呷(あおる)のか
忘れたいから 縋るのか
飲めば酔うぼど 想いでを
笹の小舟を 浮かべて揺れる
そんな貴男に 私は惚れた

少し下さい 私にも
明日は出船の 港町
忘れられない 想い出を
聞いて上げます 残して行って
明日は離れて 見送りますは

遠い港に 着いたなら
想いだしてね この町を
逢えるその日を 想い出に
浮かべ流れを 肩組合って
語りあう日を 今から待つは

♪プラメロ1-1♪


43, 富士山太鼓
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

夏だ祭りだ 富士山太鼓
富士の五合目 太郎坊
煙る霧雨 舞台では
雨も弾ける もろ肌に
一際目立つ 撥捌き
五竜太鼓の 勇み打ち

富士を背にして 箱根を前に
西は島根の 若い衆
富士は隠れて 見えないが
届け天まで この太鼓
五臓六腑に しみわたる
一糸乱れぬ 撥が舞う

霧が流れる 明かりが差した
富士も姿を 見せてきた
一人打ちだぜ 大太鼓
富士と並んで 日本一
見たか見せよか 俺の技
これぞ富士山 日本一

♪プラメロ2-4♪

44, 未練花
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

霧が流れて 雫が止まる
乙女桜に きらきらと
せめて朝まで そのままで
散らさないでよ なあかぜよ
咲いて燃えても 儚さは
花の命と 男の心

風に零れる 花びらさえも
悔いを残さず 燃えて散る
男心の 冷たさは
夜に咲いても 月見草
追えば追うほど 遠くなる
愛は女の 片道キップ

燃えて舞い散る 紅葉の運命
やがて木枯らし 雪のなか
裸木(はだかぎ)晒して 春を待つ
男が散らす 女花
心欲しがる あだ花未練
元の枝には 咲けないものを

♪プラメロ1-2♪

45, 抱かないで
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

お願いだから 抱かないで
一夜の恋で 終わるのならば
明日(あす)を生きるの 辛いから
もしも待たして くれるなら
真心添えて 抱かれて上げる
今日は許して 抱きしめないで

貴男の気持ち 嬉しいの
信じて待つわ 幸せ灯り
きっと灯して この胸に
三ヶ月(みつき)待つのわ 辛いけど
毎日暦 数えています
だから今夜は 抱きしめないで

迎えに行くわ 港まで
お天気ならば 着物にします
良いのお店は お休みよ
妻と言うじを お土産ね
晴れて貴男の 女房になるは
だからお願い 抱きしめないで

♪プラメロ2-2♪

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46, 夜がゆく
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

久しぶりねと 頬染めている
幸せなのかと 眸をみれば
はいと頷く 寂しさを
隠し切れない 愛おしさ
合わすグラスに 流れた夢を
映し飲み干す 過去の女

何故か瞳が合う その瞳には
今に落ちそな 一滴
そっと差し出す ハンカチを
握りしめてる 細い指
抜いて来たのか 指輪の痕が
男こごろが 渦を巻く

いいの貴方の 気の済むように
噛んで下さい この指を
消えるものなら 傷痕が
罪を承知で 抱きしめる
朝に尚増す 心の傷の
宿命恨んで 夜がゆく

♪プラメロ2-4♪

47, 旅はみちのく
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

雪の石段 山寺の
苔むす岩肌 見上げて登る
遠い浪漫の 香りが見える
揺れる煙に 手を合わせ
閉じた眸に 偉人の姿
心洗った 立石寺

水の流れは 山峡(やまあい)を
名残の雪は 岩松山(がんしょうざん)に
松の緑が 岩肌覆い
生きる生命の 素晴らしさ
昇る湯煙 せせらぎ聞いて
心安らぐ 芦の牧

青葉城址の 正宗は
見下ろす先に 見つめるものは
思い馳せるか 都の春を
尽きぬ流れの 広瀬川
春は名のみの 粉雪風に
歩くみちのく 仙台よ

♪プラメロ1-6♪

48, 嘆き節
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

国の宝は 子供だよ
親はパチンコ 時間を止めて
明日を忘れた 人達が
誰のせいだよ こんな世は
戦後教育 酷過ぎた

何でそんなに ぞろぞろと
外遊なんて 格好付けて
総理(おやじ)くさすは 日本だけ
褒めてくれとは 言はないが
他国(よそ)の人達 嘲笑(わら)っいてる

政治貧困 叫んでも
義務を置き去り 蛆虫ばかり
テレビ付けても なんじゃいな
これでいいのか 日本は
有相無相の お祭りだ

早く何とか 世直しを
言って見たとて 遠吠えなのか
戦後教育 先生までも
自由自由と デモ嵐
何でもかんでも 反対だ

  ♪プラメロ2-7♪

49, 恋待ち酒場
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

鏡に映した 儚いゆめの
恋いの傷跡 口紅(べに)で消す
馬鹿な女と 呟きながら
唇噛んでも おそいのに
きっと来るわと 諭して灯す
ネオン裏町 恋待ち酒場

お酒のせいでは 無いよと言って
心奪った にくい人
小指絡ませ 確かめ合った
今夜と同じの 雪の夜
暖簾降ろして 夜更けの道を
傘が重たい 貴男は何処に

振り向きゃ灯りに 男の影が
雪の彼方に 見え隠れ
忘れられない 貴男がはしい
これが宿命と 諭しても
きっと帰ると 信じたい
春よ私に 恋い待ち酒場

♪プラメロ1-2♪

50, 今夜のあなた
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

笑顔に秘めた 女の匂い
今日もあなたは その眸の奥に
何故か寂しさ 覗かせて
唄う幸せ 見せながら
男の胸を 躍らせる
明日も会いたい 今夜のように

鏡のような 女の瞳
何気なさそに さらりと言った
貴方は私の 好みよと
じっと見つめる 眼の裏に
映して見たい この思い
夢でもいいから 誠を見たい

近くて遠い 男と女
越せるものなら 見えない河を
渡って行きたい 夢抱いて
そんな想いを を知らずにか
飲みませんかと 酒を注ぎ
笑顔が素敵な 今夜のあなた

♪プラメロ2-2♪

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51, 冬の花
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

帰らないでと 出かかった
言葉のみこみ 廻る背中(せな)
温もり哀しい 残り火を
こんな気持ちが あなたにわかる
咲いて切ない 恋の花

日陰花には 来ない春
諭す心に 風が吹く
尽くして耐えて 縋れぬ男に
逢えば何時しか 忘れて燃える
帰るあなたは 他人(ひと)のもの

妻と言う字を なぞる指
憎みたいほど 愛してる
望めぬ夢を 探して縋る
見えて見えない 男の胸が
これが恋なの 冬の花

♪プラメロ1-7♪

52, 恋夫婦
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

小さな酒場の 止まり木に
お前と片寄せ ひと時を
通う心に 夢を注ぐ
笑顔優しい 片笑くぼ
時計を止めて 何時までも
男の幸せ 恋夫婦

流れた人生 忘れさす
お前に逢った あの日から
軽いジョーククに 真実秘め
そんなあの日が 始まりで
今じゃ眸をみりゃ 思いが見える
人もうらやむ 夢酒場

愛して信じる 幸せを
教えたお前は 憎いやつ
今日も明日も 明後日も
何時も一緒に 居たいけど
人目を忍ぶ 恋い夫婦
顔を見合わせ 愛の唄

♪プラメロ2-4♪

53, 帰って来たのに
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

後ろの窓から 手を振りながら
きっと帰ると 古里の
山に小川に 叫んでた
希望(のぞみ)一つを 道連れに
バスに揺られた 遠い日は
帰って来たのに 古里は

緑も小川も 変わらぬ姿
そっと淋しく 誰を待つ
三十余年の 永き日よ
残る想いで 学び舎に
道を辿れば 今は廃校(なく)
瞳に浮かべる あの頃を

密かに想った あの女さえも
遠に噂も 無いと云う
淡い夢さえ 抱いていた
机並べた あの友も
今じゃ帰らぬ 人と云う
三十余年は 永過ぎた

♪プラメロ1-6♪

54, ど阿呆三吉
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

破れ障子の 向こうに見える
燃える男の 横顔が
負けた悔しさ 桝目にぶつけ
何を悟るか 拳を握り
小春酒だと 膝を打つ

「小春出来たがなーー コレや− コレやー コレやがな
あーうま 今日の酒は日本一や アーーうま」

人はど阿呆と 指差すけれど
惚れてしまえば 根性と
貧乏道連れ お百度参り
きっとなります 日本一に
力借してと 手を合わす

「お不動はんうちの人明日 東京行きまんね
そやよって 朝もう一回お願いに 来ますよって
参りどっせ お供え何にしまひよう」

化粧忘れた 瞳の裏に
浪花女の 生き様を
懸けた命は 惜しくはないが
明日の勝負は 三吉に
祈る小春に 春が来る

♪プラメロ1-1♪

55, 渦潮海峡
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

渦潮鳴門よ 海鳴りが
台地震がし 流れ行く
白い牙むき 岩を咬み
大河となって 太平洋へ
瀬戸の海から 渦を巻き

流れに逆らい 船が行く
煙千切れて カモメ追う
遠い国から 帰ったか
逸る気持ちも 判りもするが
響くエンジン 波が消す

流れが止まれば 小舟も群れる
ほんの短い 稼ぎどき
瀬戸へ流れが 変わるまで
嘘のようだぜ 静かな海が
鳴門海峡 俺の海

♪プラメロ2-5♪

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56, 恋いぼんぼり
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

何も云わずに 障子を開けて
春が来たわと 瞳で教え
匂う白梅 項の白さ
何時か幸せ 置き忘れ
そんなお前に 青い月
恋いのぼんぼり 何時までも

青い満月 浮かべる池に
春を教える 虫追う水輪
暖簾背負った 女の肩に
乗せた掌 胸元に
運び静かに 目を閉じる
恋いのぼんぼり 生命(いのち)火よ

外で逢っても 他人でいいの
忍び逢う夜は 夫婦になって
胸で呟く 黒髪撫でりゃ
貴方私の 支えなの
呼んじゃいやです 女将とは
恋いのぼんぼり 揺れている

♪プラメロ1-2♪

57, 浪花人情
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

出世払いで 飲ませてやって
涙浮かべる 小春の瞳(ひとみ)
苦労するなと 差し出す徳利
浪花生まれの 人情(なさけ)に縋り
ど阿呆坂田に 賭けた夢

「おっちゃん おおきに そやけどな わて
信じてマンね 日本一なるって そやって
つけ払えんもん 早うなってもらわんと
なぁ おっちゃん」

じっと睨んで 桝目に懸ける
人はど阿呆と 井戸端スズメ
化粧忘れて 雨漏り長屋
受ける手桶の 雫が跳ねる
日本一は 遠い夢

「よく降る雨やなー 手桶が足らんか
口で受けたろ 美味いがな この雨」

雪が染めたか 苦労の跡か
裸明かりが 束ねた髪に
惚れた男の 明日を信じ
両手合わせる  水懸け不動
祈る小春に 春はいつ

♪プラメロ1-7♪

58, のれん
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

肩の重荷が 無ければいいと
そんな暖簾で 涙を拭いて
夢に逸れた 女です
見つめるだけの 春でした
追えぬ宿命の 一人道

守る暖簾を 恨んで泣いて
何時も置き去り 柵(しがらみ)まとい
生きる道だと 諭しては
背なを見せたは 夢幾つ
何が老舗と 指を噛む

今度生まれて 来る其の時は
家も暖簾も 何にも要らぬ
惚れた男に 身を預け
生きてみたいと 呟いて
暖簾降ろせば 雪が舞う

  ♪プラメロ2-1♪

59, 帰っておいで
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

帰っておいでと 電話をくれた
お国訛りで さんちゃんが
名前呼ばれて はずむ胸
時の流れを 忘れてる
見えない顔の もどかしさ
合う日楽しみ 同級会

思いで故郷 勝浦川の
今じゃ学び舎 無いけれど
青い流れと 山なみは
待っているはと 言う声に
飛んで行きたい 今すぐに
淡い思いで 目に浮かぶ

忘れはしません 恩師の顔は
今も達者よ みえるのよ
合える其の日が 嬉しくて
暦見つめて 指折れば
浮かぶあの顔 あの声が
電話持つ手に 滲む汗

♪プラメロ2-2♪

60, 強いおんな
作詞:岩本 かおる  作曲:竹見 さとし

騙し続けて 欲しかったのに
涙こぼして 呟きながら
指で名を書く カウンターに
乾したグラスを 握りしめ
知らなきゃ良かった 幸せだった
 惚れて破れて 泣くのは女

恋いの傷あと 化粧で隠し
作り笑顔で 明かりを灯す
泪いろした 酒の味
ついた溜息 手鏡(かがみ)見て
冷めたグラスを 額に当てて
濡れたカウンター 手で拭く女

酒で拾った 恋なら何時か
こぼれ散るのが 運命のいのち
おちた涙を 捜しても
明日は逃げてく 遠ざかる
淡い化粧で お酒を注ぐわ
胸に諭して 生きてくおんな

♪プラメロ2-2♪

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岩本かおる

         
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